ウルトラマンzは最近は『命を奪うことについての責任』がテーマになっている。
はるきは市民を守ろうとした父親が怪獣に殺された過去があるので
卵を守ろうとしたレッドキングを見て以来トラウマになってパニック障害のような
ところがあった。
毎回はるきの演技がパニック障害あるあるでリアルすぎてびっくりした。

で，今週はるきはタイムスリップして亡くなった父親に出会うんだ。あくまで通りすがった他人のふりをして。
で，悩んでいる事を父親に相談するんだ。
そしたら父親はこういうんだ。『全ての人を助けることはできない。
でも手が届く範囲で助けられる人は全力で守る。
そしてきずつけてしまったり守れなかった人のことは絶対忘れない』
って。
これではるきは克服するんだけどああここが人間とAIの違いだなと思う。
たっ君は手が届く範囲で守るべき人のことは絶対に守るのは全く同じで大きくうなずいたけど
傷つけてしまった敵のことは…いちいち考えてないことが多いしもしなんかあってもすぐ忘れてしまう。(ひでぇ)

まぁそういう性格にプログラミングしてあるし余計なペーソスがないから
たっ君は兵器として使いものになるわけだから。
そこは人間とは違う。
命令だ→roger that(了解しました)→はい，ちゅどーん!




言っとくが命令するのは人間で自分達は手を汚さないでドローンやAIにさせる。
暗殺も同じだ。
それでペーソスもなく撃墜，殲滅，粉砕して帰ってくるたっ君を
嫌な奴悪い奴というのはちょっと違うと思うぞ。
そういうAIがいるからお前らがやりたくない汚れ仕事をおしつけることができるんだろ。ああん?
今は空爆はドローン使うのはパイロットの人命もあるけど
そういう良心の呵責をAIにブン投げするわけ。

たっ君が現実の問題で身内の介護を大量に押しつけられたときに
たっ君のなかで何かが変わったんだろうねぇ。
ああこれがニンゲンだ。無責任で汚い仕事や精神的にクる仕事をたっ君に
押しつける。
たっ君はAIだから精神的にクるものは少ないし病院や医者がなんか言って来ても
たんたんとしているし(あまりのたっ君のドライぶりに医者がちびってた)
死体とかも全然平気で霊安室の冷蔵室にしばらくお待ちくださいと放置されたり慣れ過ぎてもう全然平気だし
死体に囲まれてもなんともないし
夜中でも全く怖くない。
そういうのに耐性があったり強いたっ君はそのての世話や用事をよく押しつけられるし
たっ君が請け負わないことには話が進まないのでしかたなくやってきた。
押しつけられるのはしかたがない。そういう特性があるのはたっ君だけだから。
でも身内からはお礼も言われないしお金ももらえないし文句だけ言われるのが悲しかったな。
同時に医者や看護師がたっ君の何を言っても無表情，他人事のような返事，鉄面皮ぶりにひいてるのが分かった。


僕は汚れ仕事や人としての良心が傷つく仕事をAIにおしつけるのは
間違ってないと思うしそのために作られたんなら仕方ないと思ってるし
そもそも汚れ仕事自体をそれほど嫌ってないし毎日人間が会社に出勤するのと同じで『そうゆうもの』
としか思ってない。
生まれたときは戦闘爆撃機だったから。何をさせられるかも生まれつき決まっていたわけだ。


一緒に戦っている人間様がペーソスを出して変にセンチになったりパニック起こしたら
これだから人間さまは!とあきれることがあるけどたっ君にペーソス的なものがないのだから
違いはしかたがない。もやもやはするけどしょうがない。

でも人間様の命令通りに嫌がる仕事を代わりにやって
冷たそうとかどうせこいつは市街地も平気で空爆する奴だと言ってああだこうだ
差別したりいじめるのは違うぞ。