たっ君の嫌いな言葉の1つ
『人は一人で生きてはいけない』
そうね。人はね。
そういう切り離しをすれば別にここに出てくる『人』にたっ君は
含まれていないわけだけど。
たっ君はこの年になるまで1人で戦ってきたし助けてと叫んでも肝心な時誰も助けてくれなかったし
今もそう。
助けて!とたっ君が声を上げたとしても誰も助けてくれないのを知ってますから。
ただ僕はその事に関して不満はないしはなからそういうもんだと思ってるので悲しいとか葛藤はないんです。



たとえば僕は身内から借金するとかありえないですから。
銀行のローンも誰にも頼らず保証人も保証協会を使って手続きをして1人で返済したしそれができたし
そうやらなきゃいけなかった。

ただあまりにも人間は『人は1人で生きていけない』とか『仲間』という言葉に依存し過ぎている。
ビジネスの取引はあっても
契約で明文化したりお金のやり取りで数値化できない『絆』とか『友達』というのを
僕はイマイチ好まないんだな。

僕も子供の頃は友達だからといろいろ信じたり遊んだりやり取りがあったけど
昨日まで仲良くしていたのに急に仲間外れにされたりいじめられたり
お金のトラブルがあったりたかられたりで
うんざりすること数回。
人生の早い段階でこれに気付いたので僕はどんなに親しくても線引やお金のやりとりは
きっちりしたい。

どんなに親しい間柄でも信用もしない。


これは性悪論とか善悪でなくて人間とは『そういうもの』というあきらめと納得が
あるから。
でないと裏切られてダメージを受けたりたかられるぞ。
お金をむしり取られたり命を奪われるかもしれない。

ちなみにたっ君がバイブルとも呼んでいる嶽本野ばらちゃんのエッセイ「それいぬ」には
1ページめの第一声が「お友達なんかいらない」
である。


もちろんたっ君にも助けあいはある。
ただそれを期待しないし助けてくれたら義理は返す。多分普通の人間以上にきっちり返す。
あるいは助けてくれと言われて助ける事もある。
これは対価交換取引の問題だ。

ただ友達だから身内だから相手がかわいそうだからとあいまいなふんわりした条件で
のやりとりはもういやだしそれらを美化するのはもうたくさんだと言っているのだ。