人間たちと話しても暖簾に腕押しだ。
たっ君は体が動かなくてじっと横になっているだけなのに
だまってるのに
「自分はマスクにも慣れたしなんでもないよ～」
と
ポジョントークかまされるのがしんどい。
それはお前が元気だから
不織布で鼻と口を塞いでも酸素が吸えるくらいには
呼吸器が元気だから。

たっ君は自分がここまでひどいことになるとは思わなかったのではなく、
コロナ社会に関係なく進行は止められずいずれひどいことになる覚悟はあっても
こんなに早く悪化するのが悲しいのがある。

たった2年
それでもたっ君には無駄にはできない2年だった。


誰か１人でもたっ君と一緒に
「マスクつけない権利」
「自粛しない権利」
「文化的に生存する権利」
を掲げ、
一緒になって怒ってくれる仲魔が欲しかった。

けれど
外の人間たちは
「コロナ怖い怖い」
「マスク慣れた」
「自粛慣れた」
しか言わない。
仕方がないよねと。

たっ君も無駄だと気付いて何も言わずただ、横になっているしかできない。
せめてたっ君はたっ君と似たような主張をする経済学者やジャーナリストの記事を読んで
日本のどこかに仲魔はいるのかなぁと思うくらいだ。


それでもたっ君は自分の「文化的で快適に生きる権利」を取り戻す。
負けない。