たっ君は生きた人間を相手が望んでいないのに見世物ポルノにすなと言っているだけだ。
障害者，貧困の子供，依存症患者，なんでもいい。
彼らを見世物として消費するなと。

たっ君は子供の頃から小学校からそういう目で見られて育ったから
悔しかったし恥ずかしかったし
今でもトラウマなんだよ。

だからわかるんだ。

お前がもし運悪く交通事故にあって血だらけで内臓が出ちゃってて
でも意識はあってまわりが見えた時救急車を待っている間
近所の奴ら知らん奴らがぞろぞろ出てきて自分のその姿を見られたらどうだ?
そこまで考えてみろよ。

自分が野次馬になるのは仕方がないと言えるか?

たっ君は近所で救急車が聞こえてもあえて窓に近付かない見ないようにする。
救急車が来たってことはその人は保護されたわけだから
僕らがそれを手伝う必要もないわけだし。


以前ある男性がファイル交換ソフトを使ったせいで
何の罪もない交際相手の一般市民の女性の陰部が世界中に公開される
事件が発生した。
この画像はデジタルタトゥーとして永久的に残り続けるのだ。
だから僕は絶対にその画像を見ないように自分で努めたし。

そういう「誰か」を望んでないのに嫌がっているのにポルノとして消費するのを
やめれと言っているのだ。

僕が子供のお涙ちょうだいの難病のドキュメンタリーも嫌だと言っているのは
取材に応じた親(大人)は自分の意思があるが
当事者のこどもは自分がそういったドキュメンタリーを視聴者の
ポルノ消費にされることについてやめてくれと意思表示をする事ができない。

こんなつらい話があるだろうか。

たっ君が毎日銃とナイフを手に取って
次々敵の頭をぶち抜いたりナイフで喉を切り裂いたりするのも『消費』だが
ゲームの中のデータであり現実の誰かの命や人格を消費しているわけではない。
むしろゲームの中でやりたい放題死体の山を作ることで消費願望は十分満足できる。
回りの大人達はたっ君のコルク銃やモデルガンといった模造の銃の携帯を放置していたが
たっ君がそれを現実の生きている動物や人間には決して向けない事を知っていたし
あくまで的や動く人形を狙う
射的ゲームでたっ君の銃の腕は使われるように大人たちが教育したのもあると思う。
温泉地の射的ゲームも遊園地のサファリゲームも。
たっ君が銃好きなのを知ってるから「あれ入ろう」「あれやろう」と声かけて
たっ君に好きなだけ非生命に向けて銃を使わせる。
コスモワールドのエキドナの洞窟とかみんな知ってるべ?



ただしたとえおもちゃのひもでつないだスポンジの弾丸が飛び出るだけのものでも
うっかり他人にぱちんと当てただけでその銃のひもはパチンと切られて弾は使えなくされた。
現実の他人に迷惑をかけるなって事の大事さやね。スポンジのたまだろうが関係ない。



でもやっぱり1番の理由は僕自身が子供の頃に
見た目や特性の事でいじめられたり
女子児童から卑猥な言葉を投げつけられるようなセクハラをうけた
当事者の苦しみからだよ。


僕が障害者問題や貧困記事やゴミ屋敷の取材をしている記事がいやでもめについて
うんざりするのは
そういう子供の頃におもしろがって見下したり見世物にするために
僕に近付く同級生となんら変わらないからだよ。