僕はメディアに出てドヤ顔でひどい事を言う医者や弁護士や自称専門家は嫌いだけど
松本俊彦先生の話を聞くのは好きだと言った。
なぜならこの専門家を当事者を見世物扱いしたりいじめたりしないからというのと
それでもメディアにで続けたり本を書き続けるのは
冷静に当事者についての知識を外部の僕らに説明してくれるからだ。

たっ君はアルコール依存やヤクブーツ依存について
見世物や見下しポルノやいじめていいポルノとしてとらえたくない。
宗教依存にしてもむしろ社会全体の問題として見ているし真面目に放置できない問題だと
思って知識が必要なのである。
だから
『ヤクブーツ依存者に必要なのは刑罰ではなく治療だよ』と言った松本先生の格言で
全てが表れていると思う。


もう1人好きな専門家は障害者権利の専門家の藤井克徳さんだ。
僕はやまゆり園の事件の解説についてこの人の意見と説明が
1番聞いてきていやなきもちにならなかったのを過去に覚えていた。
それから数年後wolfenstein the new orderでt4作戦について知って勉強していた時に
日本でナチスのt4作戦について紹介したのも藤井克徳さんだと知って
ドキュメンタリーやインタビューをたくさん聞いた。
(wolfenstein the new orderもまた主人公がひどい拷問を受けたり主人公側が敵を攻撃したり拷問するゴア表現は強かったが
障害者やユダヤ人がゴア表現になるシーンは必要最低限のみだった)


そのときも決してナチスの虐殺行為やその時処分された犠牲者たちを
見世物やポルノ消費のように紹介せず
むしろ僕たちが知るべき事実それはヒトラー1人がおっぱじめたのではなく
ドイツの精神医師会じたいがすすめてはじめたことであり
ヒトラーがt4作戦を取りやめた後もドイツの医者たちが自主的に障害者を死なせ続けていてた
という事実の紹介である。
そしてドイツ医師会がそれを認めたのが戦後65年の2010年になってからのことということも。


問題を見世物やポルノ消費としてではなく
社会を構成する市民が今後の為に知るべき問題をピックアップとして伝えている。

これが松本先生と藤井さんの共通点。

ちなみに藤井さんはやまゆり園の植松被告に対しても
死刑囚を見世物として接したりいじめたり糾弾するという欲望のためでもなくただただ
冷静に被告の気持をききだすためだけに拘置所に通い続けドヤ顔で『私も障害者なんですけど』と言う勇気があり
色々聞きだし取材を続け
とうとうあの植松被告ですらも『あの藤井さんにはもう会いたくない』
といわしめたど根性を持っている。


自分達社会の多数派にとって異質なもの良く分からないもの
社会的弱者な物としての
貧困者障害者難病，
あるいは犯罪者といった
死刑囚，ヤクブーツ依存者
を見世物，あるいはポルノ消費としてドヤ顔でしゃべる専門家は見ていて気分が悪い。
これに類似する物として東洋経済オンラインの貧困記事なんかもそれに当たる。
見世物的描写の扇情的な記事を書き注目を集めて一見社会派を装っているが
たっ君から見たらただのポルノ消費にすぎない。
最近だとゴミ屋敷レポの記事なんかがそれにあたる。
実に胸糞が悪い。
こういった見世物ポルノ記事は調べてもいないのに他の記事を見ていると見出しが付いて回る。

松本先生が糾弾する『覚せい剤やめますか人間やめますか』の広告で
ヤクブーツ依存者をモンスターやゾンビ扱いしているのと同じだ。

かといってくさいものにふたをしていてはもっと弊害が起きるし
事実を知らなければいけないからそれについて勉強する事は必要だし
見せものやポルノ消費と言った描写を排し
正しくきちんと説明する専門家が必要だし貴重な存在だと思う。